理事長所信
Belief
新進気鋭

はじめに
今から55年前、日本には、現代とは異なる課題が存在していました。いつの時代も、人はより良い社会の実現に向けて課題に立ち向かってきました。当時、私たちの運動拠点である川西市・猪名川町においても地域が抱える、解決すべき課題が山積していたと思います。その中、1967年に日本青年会議所367番目のLOMとして発足された川西青年会議所。明るい豊かな社会の実現は全国の青年会議所が掲げる共通の目的であり、これが今でも変わることはありません。明るい豊かな社会の実現に向けて、ゼロからのスタートを切った勇敢な若き青年経済人達が集い、川西青年会議所が誕生しました。新たなる組織を設立するのは、生半可な気力ではできなかったと考えております。そこから単年度で、理事長が代替わりし、次代に由緒正しきバトンが受け継がれて、時代に即した運動を展開してこられました。持続可能な団体として守り抜いて下さった先輩諸兄に心からの敬意を表し、私たちの運動に理解と賛同をして頂き、お力添えを頂きましたすべての皆様に感謝致します。本年度もめまぐるしく変化する情勢に対し、柔軟な対応を胸に明るい豊かな社会の実現を目指し突き進んで参ります。

日本は、これまでにグローバル展開を各国に先んじて、様々な急成長に伴い、世界から注目を浴びて発展を遂げてきました。しかし現代では国際的な地位の低下、避ける事のできない災害、少子高齢化、人口減少、政治、経済、環境、エネルギ―、都市構造、日本独自の誇れる歴史や文化、伝統の喪失。まさに数えきれないほどの課題や問題に直面し、昨今では世界中で猛威を振るう新型コロナウィルスによる影響も大きく受けており、それらは川西市・猪名川町においても例外ではありません。この現状に対し、青年経済人として、社会の一員として目を背けることはできません。日本が抱える課題を解決するためには、各地域の課題に取り組まなければなりません。私たちは、青年会議所の一員として地域リーダーとなり、まちの魅力を地域の活力に変え、子どもたちの成長を地域で支え合い、人が幸福を感じながら生活できる社会を創出する責務があります。青年会議所は、「人」づくりから「まち」づくりへと繋げることができる団体です。挑戦心・行動力・発想力を兼ね備え、課題解決に向けた「人」づくりに徹し、行政・地域団体・住民、ありとあらゆる方面との中核として、周囲の意識変革を起こすリーダーを創出する事こそが、青年会議所の存在意義であると確信し、地域にとって必要不可欠な存在として運動を展開して参ります。
まちの魅力について
川西市・猪名川町は自然豊かで閑静な「まち」であり、近隣都市へのアクセスも良いことからベッドタウンとして親しまれております。平成30年に新名神高速道路が開通したことに伴い、インフラ整備、都市開発、企業誘致など様々な発展を遂げながらも大切なまちの財産は守られております。また、多数の歴史と文化を持ち合わせている誇り高き地域です。今後、魅力ある地域として更なる発展を遂げるには、地域コミュニティ力を向上させ、現存する地域独自の歴史的文化と新たなる魅力を伝える声を大きく広げることにより、魅力をブランド価値として創出していく必要があります。

魅力とは、人の心をひきつけ、それに賛同することです。何気なく目に映るものも、他者からの話や存在する意義を知ることにより、魅力として捉えるように変わります。川西市・猪名川町は多種多様な魅力が存在しております。しかし、ただ存在するだけでは魅力として成り立ちません。これまでにまちに対し、誇りや愛着を持っている人が存在していたからです。地域に住まう子どもたち、次世代を担う若者たちがすでに存在している魅力を探求し、愛郷心を持ってどのような価値を見出せるのかを考える事が地域にとっての財産へと繋がると考えます。青年会議所はまちづくり団体という呼ばれ方もあり、担いはまちづくりにおける開発を推進することではなく、目の前に現存する魅力を地域の方々と手を取り合いながら学び、胸を張って他者へ伝えたいと思う心を醸成する。これこそが、人づくりからなる、魅力を通じたまちづくりに繋がると確信致します。
青少年育成について
年々、目まぐるしい速さでデジタル化が進み、青少年と言われる幅広い世代が様々なツールをライフスタイルとして活用しております。それらが当たり前になっている現代、子どもたちは様々な情報を素早く入手することが可能となりました。しかし、いくら自らが多数の情報を手に入れることが出来たとしても人間性を育むことは責任世代である大人達が手を差し伸べなければ実現されません。また、家庭環境、教育、文化も時代とともに変化するものであり、課題とされる内容も変わる世の中です。どの様な変化をし、何が変わっても、人との関わりを知らずして成長することはできません。将来、地域の未来を担い、財産となる子ども達に対し、私たちは青少年育成に注力し、生きる力を養う機会を創出する必要があります。

子どもは一人で成長することは出来ません。大人に教えられたことを学び、大人の行動する姿を見て成長するのです。責任世代の行動は青少年に対し、常に影響を与えていること自覚しなければなりません。そして、成長する機会を与え続けなければなりません。それは変化し続ける社会に対し、生きる力であると考えます。生きる力とは、挑戦心・行動力・発想力、そして人を思いやる心です。現代だからこそ必要ということではなく、どの時代にも大人たちは青少年に対し、生きる力を身に付けるための機会を提供しなければなりません。それが大人としての責務です。子どもたちは大人から学び、経験し、やがて大人へと成長し、自らが責任世代となる時、次世代への青少年に対し教え、持続可能な青少年育成へと繋がります。
会員研修・拡大について
全国的に年々青年会議所に所属する会員数は減少しており、少子高齢化に伴う人口減少が影響を及ぼしていることも事実とはいえ、それだけが原因とは言えません。明るい豊かな社会の実現を目指すためには、私たちの運動を拡げ続ける事が不可欠です。また、会員の退会にも歯止めがかけられない事実も存在しております。在籍する会員はなぜ青年会議所運動を行うのかを理解していない事も含まれていると考えております。川西青年会議所は現在21名が在籍しており、6名が3年未満の会員となります。

在籍する会員が切磋琢磨することで帰属意識が高まり、運動の幅を広げる必要性を理解し、この先、地域にとって必要とされる持続可能な団体として、数多くのリーダーを創出する必要があります。

拡大とは、青年会議所運動そのものという言葉があります。また、青年会議所は自身の人生を有意義にすることができるツールであるという言葉もあります。活動において使用する時間をかけるからには、自身の思いや志を他者に伝える力を身につけなければならいと考えております。まずは、在籍する会員が青年会議所として運動することの絶対意義と自身への成長を理解することが大切です。そのためには、青年会議所がなぜそれぞれの地域にとって必要であるのかを学ぶ機会を構築致します。そして、持続可能な明るい社会の実現のために、会員個々が相手の意識を変える力を秘めている事を理解しなければなりません。それらを兼ね備えた時、多くの方々から賛同を得て拡大に繋がるのです。他者に自分の意思を伝えることで、一層、川西青年会議所の一員であることを誇り、拡大に対する当事者意識を醸成致します。いつの時代も地域に愛郷心を持つ、若き自己研鑽に励むリーダーが存在する、明るい豊かな社会の実現に向けて、持続可能な運動を展開して参ります。
JC運動発信について
私たちは日々、青年会議所として運動を展開している中、運動発信について現代は多種多様な広報ツールが存在しております。川西青年会議所の運動を一層地域に広め、ブランド価値を向上させるために広報活動を行って参りました。しかし、会員の情報収集に対する重要性、拡散に対する意識が浸透していないことをはじめ、年代を対象としたツールの選定、市民・町民の目線とする内容の思考、各連携を図るパートナーとの情報共有など、更なる戦略が検討できます。発信なきものに運動はなしの観点から、地域の方々に対し、発信、伝播することを実現し、我々の運動に今後、益々の共感者を生み出す必要があります。

世の中にとってどれほど素晴らしいものが存在したとしても、それが人に認知されなければ価値が生まれません。私たちの運動も同じです。どれだけ素晴らしい内容の事業を行ったとしても、それが幅広く伝播されなければ共感を得る事は向上されません。そのためには、まず広報戦略が大切です。年間を通じて開催される例会や事業は事前にスケジュール化し、可視化することで会員同士が共有し、広報に対する意識が芽生えます。また、会員の見えないところでの運動を展開する姿を共有することも重要です。それは会員が能動的な行動をしていることを示し、存在意義を理解することで、会員同士の団結心と帰属意識が向上します。さらに広報とは、各種団体、行政、市民、町民など様々な「つながり」を構築することができるとともに、これまで培ってきた関係の維持だけでなく、一層のパートナーシップを育むことも可能です。発信とは価値を創り上げ、意識変革をした共感者を生み出し、確固たる組織に対する帰属意識の向上につながると確信しております。
55周年について
一般社団法人川西青年会議所は、川西市・猪名川町を運動拠点として日本で367番目の青年会議所として設立され、修練・奉仕・友情の3信条を行動綱領とし、現在までに至る54年間という年月を経て明るい豊かな社会の実現に向けた運動を展開して参りました。ここまでの歴史を紡いでこられたのは、地域の皆様をはじめ、行政、地域の関係諸団体の皆様、各地会員会議所、同志、携わるすべての皆様からのご支援、ご協力の賜物であります。時代の変化に伴い、異なる地域課題が生じる中、地域のリーダーとして課題を捉え、先輩諸兄が築いてこられた歴史を胸に刻み、伝統を財産として継承する力を兼ね備えた、地域にとって必要不可欠である団体として、持続可能な運動を展開する必要があります。

 私たちが運動を行えているのは、先輩諸兄の強い想いを継承し続けてきたからこそであり、この先もその責務を果たし、未来に向けて持続可能な川西青年会議所を構築しなければなりません。現在、所属3年未満とする会員が多い状況であるからこそ、これまでの固定概念に囚われず、新たなる発想を見出し革新的な運動を生み出す、絶好の機会であると私は考えております。これまで川西青年会議所が培ってきた地域にとって財産となる歴史を構築してきた事を理解し、各々が自らの置かれた立場を再認識することが大切です。先輩諸兄との繋がりを強化し、敬意もって私たちの未来展望を伝えることで帰属意識を高め次代につなぎます。また、私たちの確固たる決意を表明するために、これまでご支援を頂きました関係者すべての皆様に対し感謝を伝播し、この先も地域との強い連携体制を構築致します。そして、55周年という節目を迎えられる、特別な恩恵に対し、地域との繋がりを強化する、記念事業を開催致します。この55周年に運動を行う機会を頂いた「縁」に感謝し、地域にとって必要とされ、新たなる未来に向けて挑み続ける川西青年会議所を構築し、持続可能な運動を展開して参ります。
組織運営について
青年会議所は単年度制であることから組織構成が毎年変わりますが、明るい豊かな社会を築きあげるという信念は変わることがありません。しかし、組織としての見据えるべき目標、社会情勢に起こる課題などは変化します。確固たる組織とは、周囲から必要とされ、明確にやるべき担いを持った同志が力を合わし、掲げた目標を実現するために、全員の力が欠けることなく運動を展開することが重要となります。会議においても、活動においても私たちの時間は無限では無く、有限であることを自覚しなければなりません。青年会議所運動に費やす時間を最大限に有効化し、情報共有するためのツールを活かしながら意思疎通を高め、規律により統率され、目的を共有して運動を展開する厳格な組織運営が必要です。

1年間で達成すべき目標に向けて運動を行うには一本道では叶いません。だからこそ、成るべき姿に向けて細分化された目的を丁寧且つ、確実に達成していく役割をもった委員会が設置されるのです。様々な課題解決に向けて運動を行うには内外問わず、絶対的ルールが存在します。そのルールに背かず、円滑に会員が全力で運動できる様に導くことで、より効果の高い運動が生まれます。そして、それぞれに目的と担いを持つ各委員会が今後実施される、すべての例会や事業を共有する場を設けることで、会員同士の協力体制が強化され、ひとつひとつの運動に携わり、自己の成長へと結ばれます。自分が成長できたと実感した時、確固たる信念が構築され、堂々たる運動展開を実現できると確信しております。厳格な規律を守ることは、組織が統率され、社会からの信頼を得、会員が最大限に力を発揮することにつながります。つまりは組織を守ることであり、すべての青年会議所運動の根源となる、最も重要な組織運営を盤石な体制で行って参ります。
結びに
55年目を迎える今、私たちは、未来の川西青年会議所の歴史となるべく、志をもって運動を展開致します。また55年という節目に運動をさせて頂く「縁」を、一生の宝として存在する、かけがえのないものとして残し、これまで培ってきた伝統を尊重し、未来へ「結」ぶ責任感と帰属意識を兼ねそなえた、明るい豊かな川西市・猪名川町の実現に向けて、気概と人に対する思いやりを持ち、地域から一層、必要とされる団体として本懐を遂げて参ります。伝統を受け継ぎ、現在(いま)を生きる者として、未来に引き継ぐ責任。歴史を結び未来に伝え続ける道を切り開く、川西青年会議所すべての会員が次代へと突き進む先駆者となれ!
【事業方針】
地域に現存する新たな魅力の構築
生きる力を養う機会に注力した青少年育成
地域を愛する次代のリーダー創出
15名の会員拡大
地域からの賛同に繋がる運動発信
55年間の継承から次代に繋ぐ
盤石な体制の組織運営
一般社団法人 川西青年会議所 / 〒666-0011 川西市出在家町1番8号 川西市商工会館内 TEL.072-759-6959 FAX.072-759-0920